江戸舞台の滑稽本の木版挿絵 謎の手貼り巻物 全長210センチ 台紙は「六帖詠草」の校註用紙

昔誰かが、和本の挿絵部分だけ16枚、切って貼って、巻物状にした珍品です。
幅は18.5センチ、長さは210センチほど。

台紙になっているのは校註用の原稿用紙ですが、小澤蘆庵の『六帖詠藻』専用の原稿用紙のようで、そんなものがあるのかと驚きました。
巻物作成の誰かは、研究者さんだったのでしょうか。
挿絵の物語の舞台も、小澤蘆庵と同じ江戸中期ごろの雰囲気ですね〜。
刷りの感じは1800年代後半というか明治初期ごろというからへんかな〜、と思いますが、当たってるかは分かりません。

一生懸命読みましたが、物語の内容はどうにもピンときませんでした。
以下、わたしの拙い推理です。

1場〜2場
さくらど？が、いそめの方？を、嫉妬のあまり襲って取り押さえられる
(正妻と妾とかですかね)

3場
袖助が、曽平に会って、なにか諫言する
(曽平はやくざ者ですかね、、、いや! 堂々と二本差ししてるので武士ですね、、なんか身なりが悪いから浪人かな？)

4場
曽平と太兵が、袖助殺したろかと相談
(松屋町の『がら物屋』の描写が細かくてイキイキして見飽きません。面白いですね〜。軒先には野良犬が寝ています)

5場
月の低い晩、曽平が『いくせ』に切り掛かっています。
縁の下に、1場にも居た左仲ニが潜んでいます。
そうとも知らず呑気そうに道を歩くおでん売りが良いですね〜!

6場
いくせは助かり、曽平は絶命、袖助は自害？してますかね？
それを木の上から見る太兵。

7場
袖助の妻『こがらし』に、色々伝えに行った太兵。
奥の囲炉裏端にいる猫可愛いですね〜

8場
よあけ。袖助の娘『こゆき』が泣いてます。白杖持ってるので、盲目でしょうか。琵琶も持ってます。
庭の雄鶏が、朝日に向かって鳴いてます。

9場
自害してしまったこがらしに仰天の太兵。


ここまでの推理が限界でした。お笑いください。


絵も古く状態良く内容面白いですが、六帖詠藻の校註用原稿用紙に貼られているところがキモです。
かの人は、なんでこんなものを作ったのでしょうか。


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